フリート オブ ジャパン2015-10-27(Tue)

10月18日

自宅を5時ちょうどに出発。 途中のコンビニでこれから始まるであろう、持久戦の準備を整える。



AM 06:10 横須賀駅

そのイベント会場は、空港並みのセキュリティだった。

出先でコーヒーを楽しむことをモットーとしている自分であったが、
この日だけは愛用のモンベルのガスバーナーを持ち込むのはマズいと直感した。

しかもセラミック刃のついているコーヒーミルもアルミ製の筒状外見から手製爆弾に疑われでもしたら
同行者に迷惑をかけてしまうので止むを得ず自粛して、お湯をポットに入れ豆は粉末を持っていくことにした。

そんな安全策をとったにも関わらず、ゲートを通ろうとしたところで

ぴこん

引っかかってしまった。 
二重構造のステンレス製マグカップが反応したようだ。

ちょっとこちらへ

獲物を見つけたハンターのような女性検査官。
パンパンになった登山用のリュックが目立ってしまったのだろうか。

入間での経験を活かし、トイレ以外は自己完結できるよう、そして雨や寒さ等可能性ある事態への対処を
すべてクリアさせ、かつコーヒーも妥協しないとなると、こうなったのである。

女性検査官の厳しい追及も弁当の袋まで中身を見せてなんとかクリアし、ついに目的地にたどり着いた。


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 イージス護衛艦 「あたご」


先に言っておくと、この手の、この色の乗り物はあまり詳しくない。

一般的な船の知識はあっても、この色の乗り物は特殊過ぎて、

 「すげー、でかくてゴツくてカックイイ」
 「この大砲なんか超ヤバそう」
 「この長い竿みたいなの、やっぱカジキとファイトするの?」


くらいのレベルなのだ。

各艦乗船客を迎えつつ、並行して出港に向けて目立たないところで静かに準備を進めている。

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6時には開門ということは、人によっては徹夜で準備してくれている自衛官も数多くいるのだろうな。
外国艦船が出港した後、繋がっている一番外側の我らが「あたごん」もいよいよ出港。

高らかなラッパの吹鳴とともに

  出港用意!
 
いよいよ戦いの一日の始まり。 あたごんは東京湾に向けて静かに走り出す。

横須賀港を出たところで出港作業が終わり、甲板が解放されるや一気に人が船の両側になだれ込む。

なんとかスペースを確保。よっしゃと思いきや、次の瞬間、

ビュ~ ザッパーン

寒さと波しぶきに我に返る。
急いで隊員が配ってくれる毛布を、一枚は固く冷たい甲板に畳んで敷く。もう一枚は身体を包み込む。

まるで、これは...難民だ

船の甲板から次々と脱落し、船内に入る人たち。
これじゃいかん。カメラも構えられない。

フッフッフ。
こんなこともあろうかと、ここで早速サバイバル装備に切り替える。
毛布をかなぐり捨て、リュックからコンパクトに畳んでいたモンベルの誇る最強のストームハンタージャケットを身にまとう。
リュックも登山用なので付属しているレインカバーでプロテクト。

カメラは...一応簡易防滴なので、必要があればビニールカバーを準備。

そうこうしているうちに、浦賀水道航路を南下し始める。
日が高くなるにつれて、温かさと穏やかさを取り戻してくる海。

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きらめく水面。ブリッジからこんな穏やかな海を眺めながら、コーヒーを飲めたら幸せだろうなあ。

と、ブリッジを見上げてみる。


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ズズーン。あたごんのドアップ。 おお、すっかり晴れてさわやかな青空。

ブリッジの前にある対空機関砲。 白いドームがスターウォーズのR2D2のように感じるのは自分だけだろうか。

現場海域到着までの2時間余り、珍しいお船たちの写真を撮ったり、
乗組員の方々がちょっとしたイベントを企画してくれたりして、それほど退屈せずに相模湾に到着。

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どっからどう見ても護衛艦らしい形をした、護衛艦の中の護衛艦「いずも」。 たまたまヘリがたくさん積んであるようだ。


それにしても、この「あたごん」はメインゲストである総理大臣にその雄姿をアピールする側。
乗組員も整列して視閲を受けるのだから、一般人はその際はさすがに船内に待機かと思いきや...

 「整列している間は列の後ろに下がっていてください。」

了解!後ろで一緒に敬礼します






いよいよ始まる。三年に一度の海のビッグイベント。

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天気晴朗。 

相模湾に展開する日章旗の艦隊。


号令とともに、一斉にビシッと整列する乗組員たち。

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伝統の式典が始まる。  静かな艦上。 乗組員一人一人が直立不動でまっすぐに前を見据える。




目の前の若い隊員が見据える視線の先に、観閲艦である老練の護衛艦「くらま」。


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ブリッジの上に見えるのは総理大臣、副総理、防衛大臣。


観閲艦隊と受閲艦隊がまるで併走する二本のレールの上を走るように、真っすぐすれ違う


海流や風の影響を受ける海の上で、秒単位、メートル単位で位置をキープすることは
きっととても難しいことなのではないのだろうか。

次々と行き交う艦艇。

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観閲艦隊とすべて通り過ぎると、あたごんは大きくUターン。

大きく傾き上下に揺れる甲板で踏ん張り、今回初めて船という乗り物に乗っていると感じる。



次々に後方に続いていた最新鋭部隊が目の前を行き交う


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自衛隊の中でもエリートだけが選ばれるという、ドルフィンマークを付けたサブマリナー達。




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船として桁外れの物資輸送能力で、災害現場でも大活躍する輸送艦おおすみ。




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爆走するおおすみ搭載のホバークラフト。





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不審船を追跡する猟犬、ミサイル艇





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ソマリア帰りの主力艦いかづち






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米海軍第七艦隊の最新鋭駆逐艦チャンセラーズビル





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整列するアメリカ海軍の兵士の頭上

仲良く掲揚される両国の国旗という画に、東北大震災で展開された「TOMODACHI作戦」 の光景がよみがえる。




背後からのざわめき声。  周囲の観客が反対側に集まり一斉にカメラを向ける。




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遠くを見ると、水平線上に世界最大の海の要塞が悠然とその姿を現していた。




そして、厳粛な観艦式が終了し、各部隊の本領を発揮する総合訓練が始まる。

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つづく

2015年 10月 相模湾





Comments(2) | 未分類

Comment

鮮明に思い出す・・・

・・・当日の揺れ!(笑)もとい、当日のニコ動中継!!(爆)
そして、あらゆる状況下でも珈琲を楽しもうとする師のガッツ!

登舷礼の隊員さんを後ボケで切り撮った後で、くらまにzoom!
あたごん(笑)のアップ写真に差し込む朝の光線。
LCACの水煙の後ろのゴエイカーン・・・どのお写真の構図も迸る
センスを感じずにはいられません、流石です(^^)


2015-10-29 18:41 | URL | ゆかりん [ 編集]

ゆかりん師~

当日はお疲れさまでした!
謎の配信者は、他のメンバーとも後日かなり話題になりましたが、結局分かりませんでした。
最後の最後にあのインパクトはすべて持っていかれた感が...

淹れたてのコーヒーは、カップから立ち上がる湯気を吸いこむだけで幸せになれますよね^^

センスなんてとんでもない!
たまたまの逆光をなんとかサルベージしたりとか、偶然バックに艦影が入っていたりとかそんなとこですよ~

でも乗組員が整列敬礼する晴れ舞台を目の前で見れた時は、 自然と乗組員に感情移入してピントを合わせたように思います。
空気感が伝わっているとうれしいです。ありがとうございます^^

2015-10-30 11:10 | URL | Jun [ 編集]

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